概要
(公社)青森県林業会議 青森県
美しい森林を守る・つくる・広げる
本県は、世界自然遺産の白神山地、樹氷で知られる八甲田山、複式カルデラ湖である十和田湖、風光明媚な奥入瀬渓流、津軽富士として親しまれている岩木山、北海道を望む本州北端の下北半島など、景観的に優れた森林に恵まれ、これらの森林は林業生産のほか、多くの人々に保健休養の場としても利用されています。また、樹種のバリエーションも豊富で、下北半島や津軽半島に分布する日本三大美林の一つである青森ヒバを始め、白神山地や八甲田山のブナ、全国第四位の造林面積を誇るスギ人工林、県南地方のアカマツ、海岸線にはクロマツなど、県内の森林は多種多様な樹種で構成されています。
特に、昭和41年に県の木に指定されたヒバは全国の蓄積の8割以上を占めており、高い耐久性を持つことで知られ、平安時代から東北地方各地で寺院建築などを中心に使用されていますが、現在は資源量の大半を占める国有林の伐採量が減少しています。
さらに、白神山地に代表されるブナは、全国でも有数の蓄積量を誇り、水源かん養や生物多様性の保全などに大きな役割を果たしており、木材生産の中心であるスギ人工林は、これから一層の需要拡大が期待されています。アカマツは梁などの建築用材として用いられ、ブランド化への取組が行われています。また、本県では北西季節風の影響から地域住民の生活を守るため、江戸時代初期から海岸防災林の造成が続けられており、十三湖から屏風山、深浦町にかけての津軽半島西海岸や、北東風を受ける下北半島東部から八戸市にかけての太平洋岸には防風機能の高いクロマツ林が延々と続いています。
自然・気候 | 温帯の北部に位置する本県は、平均気温10℃、年降水量1,300㎜前後ですが、海況と地形が複雑であるため気候は地域的に大きく異なっています。本県は、三方を海に囲まれ、北に陸奥湾を抱いた非常に長い複雑な海岸線をもっているために、気温変動の少ない海洋性の気候を示す地域が多くあり、沿岸の海流は、太平洋を親潮(寒流)、日本海と津軽海峡を対馬暖流が流れているので、この影響により太平洋岸と日本海岸とでは気温が異なっています。このため、夏季はオホーツク海高気圧による北東風(ヤマセ)が吹き込み太平洋側と陸奥湾西岸では雲天冷涼な日が続きますが、日本海側は奥羽山脈に遮られて、この影響は弱まります。 一方、冬期はシベリア高気圧による北西季節風が強く、津軽・下北半島と陸奥湾南岸から日本海側では連日、降雪が続くのに対して、太平洋側の南部では降雪が少なく晴天の日が続きます。 |
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主な樹種 | スギ |
造林面積 | 民有林 133,295ha 国有林 131,653ha 官行造林 1,844ha 計266,791ha |
木材生産量 | 987,000m3(平成29年次) |
就業人口 | 1,792人(65歳以上394人) |
取り組み | 事業の合理化による経営基盤の確立や就業支援、雇用管理の改善、就労情報の提供等。 |
主な支援業務
- 林業労働災害防止対策事業
林業生産現場等の巡回指導と安全管理セミナーの開催により、労働災害の未然防止を図り労働環境を改善する。
- 森林整備担い手対策推進事業
林業労働者の安全衛生の確保、福利厚生の充実等を図るため、職業病健康診断への助成、チェーンソーによる伐木業務従事者の安全衛生再教育の実施、林業退職金共済掛金等への助成を行うとともに、林業の担い手育成と安全で安心な職場環境の確立を図るため、チェーンソー防護衣など安全装備購入経費への助成を行う。
また、素材生産作業の増加に対応するため、森林整備を効率的に行える高度な技術と知識を習得させる高性能林業機械を中心としたシステム研修を実施し現場技術者の育成を行うほか、就業者の新規確保を図るため、若者を対象とした林業作業体験会等の開催や、林業における働き方改革を推進するため、雇用環境の改善に係る相談会を開催する。
連絡先
住所 | 〒030-0813 青森市松原一丁目16番25号 青森県森林組合会館内 |
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電話番号 | 017-732-5288 |
URL | https://www.aomoriken-ringyokaigi.info/ |
info@aomoriken-ringyokaigi.info | |
担当者 | 唐牛 |
交通アクセス | JR青森駅からタクシーで10分程度 バスで20分程度 (青森市営バスにて、東部営業所行き、または中筒井行きバスをご利用の上、堤橋停留所にて下車ください。) |